『シンプルライフ』や『ミニマリスト』といったライフスタイルも随分と浸透してきて、現代では当たり前になってきました。
そんな中気になったのは、SNSアカウントの自己紹介欄に『スーツケース一個分の生活を目指して捨て活中』という内容でした。
持ち物の数で競い合っている方もいますが、これらのライフスタイルにはそもそも決まりや定義はなくて、ものが少ないことだけが独り歩きしてるようにも感じました。
今回は、決まりやものの数に気にせずに生活している筆者なりの意見をまとめてみました。
▼今回の記事はこんな方に向けた内容になります。▼
- シンプルライフやミニマリストといったライフスタイルを考えている
- 持ち物の数を気にしてしまい、行き詰まっている
- ものが少ないことに憧れを持っている
そもそも『スーツケース一個分』とは
『スーツケース一個分』と聞くと皆さんはどのようなイメージを持ちますか?
筆者は『物が少なくて身軽にどこにでも行ける』といったイメージを持っています。
まるでバックパッカーやノマドワーカーのように居住する場所や働く場所を固定せず、いつでもどこでも『身軽に生きていたい』というような印象です。
スーツケース一個分ってものが少ないのは当然な話ですが、だいたい机の引き出しや大きくともバックパック二個分といったところです。
『ものが少ないければ少ないほど、比例して自由も増える』とも言えます。
実際にYouTuberやブロガーの方でも、スーツケース一個分で生活している方が実在しているわけで…。
そのような方の多くはPC一台で仕事ができて、フットワークも限りなく軽い方が多いからこそ目立って見えるのかもしれません。
シンプルライフやミニマリストに決まりや定義なんて無い
これらのライフスタイルは『ものが少ないこと』だけが先走ってしまって、ものの数だけがフォーカスされてしまっている印象もあります。
ではなぜ、決まりや定義が無いと言えるのか少し深掘りしてみました。
ものの数に決まりは無い
シンプルライフであれば『少ないもので生活するというライフスタイル』、ミニマリストであれば『最小限のもので生活する人』というふんわりとした区切りくらいです。
それぞれ『少ないもの』や『最小限』というだけで、正確な数字を示すことはできません。
それもそのはず、十人十色人が違えば仕事も違い、家族がいる方やいない方好みなども違ってくるので、ものの数を決めることなんてできっこありません。
他人と比較しようがない
SNSやネット記事を見て、その人達と比べるとものの数が多かったり、無駄も多いかも…とやっぱり何かしら比較してしまうのかもしれません。
しかし、捨て活を始める前の自分と今の自分と比較してみれば、考え方もものの数もきっと変わってはずです。
『過去の自分より前進している』と前向きに考えることができるとも思えます。
他人のためのライフスタイルではなく、自分のためのライフスタイルなので比較しても意味は無いということです。
ライフスタイルである以上は参考程度の距離感が丁度いいと思っています。
定義や決まりなんて考えず、自身のライフスタイルを作る
当たり前な話、生活リズムも考え方も本当に様々です。
他人のライフスタイルを気にして、『ミニマリストらしく』と考えるのは気持ちが落ち着かないだけでなく、本当のやりたいことと違うことをしているので、ただ気持ちをすり減らしていくだけの生活になってしまいます。
大事なことはライフスタイルを通して、どんな未来にしたいかのはずです。
憧れるライフスタイルは何なのか
さて、皆さんが憧れるライフスタイルとは何でしょうか?
シンプルライフやミニマリストといったライフスタイルの目的は『必要なものだけを持ち、ノイズを減らす』ということであり、ものの数はあくまでもそのライフスタイルの結果でしかないと言えます。
つまり、ある人のライフスタイルだとスーツケース一個分でこと足りたという結果論です。
ということは、スーツケース一個分まで捨て活をしたところでその人と同じライフスタイルにはなれないし、目的が無い捨て活であれば意味はないとすら思えます。
ではそこに憧れを持つ何かを考えたとき、『スーツケース一個分くらいに身軽に生きること』であって決してものの数ではないことに気が付くのではないのでしょうか。
数に縛られるより、目的を大事に
どんなライフスタイルであっても、決まりや定義は必要無いのかなと思っています。
本来生きやすくするために取り組んだはずのライフスタイルなのに、まるで縛りのような生活にしてしまっていては幸せにはなれません。
もし単なる憧れであるならそれはそれで、無理に捨て活をするよりももっといい方法を見つけてみるほうが生活も楽しくなるはずです。
ミニマリズムは余計なものを削ぎ落として、完成度を高めるための方法に過ぎません。
ものの数にこだわるよりも、『自分にとって必要なもの』を念頭に捨て活に関して考え直してみてもいいかもしれません。
ではノシ