『若いうちは貯金よりも自己投資や体験にお金を使うべき』という意見を耳にしたり、ネットや動画の広告で見たことありませんか?
個人的な意見としては、この意見とは全くの真逆で若いうちにこそ貯金すべきだと思っています。
▼今回の記事は下記の方に向けた記事になります。▼
- 自己投資を考えている
- 貯金の重要性を改めて考えたい
- 若いうちから貯金する理由が知りたい
今回は貯金の重要性は周知の事実だとは思われますが、貯金をしないことでどんなことになるのか筆者の体験をもととしてまとめてみました。
もちろん、年齢関係なくこれから資産形成を考えられている方も是非参考にしていただけると幸いです。
20代の約40%は貯金なし
『貯金が無い!』ということも実際はそんなに珍しくなくて、20代全体の38.5%と約4割の方が貯金をしていないというのが現実です。
さらにもっと広い年代で貯金ができていない割合をまとめてみたところ、下記のような結果になります。
年代 | 金融資産非保有率(単身世帯) | 金融資産非保有率(2人以上世帯) |
20代 | 38.5% | 16.0% |
30代 | 36.3% | 8.2% |
40代 | 26.1% | 13.5% |
50代 | 28.4% | 13.3% |
60代 | 28.5% | 20.8% |
『思ったよりも貯金していないんだ…』と感じた方もいるのかなと思います。
筆者も20代の頃は服を買ったり、外食や旅行に行ったりとあればあるだけお金は使ってて、貯金は10万未満でした。
これを見ていただければなんとなく、貯金は習慣化させないといつまでもできないと思っていただけたのではないでしょうか。
若いうちに貯金すべき理由
『貯金よりも自己投資や体験に使うべき』は間違い
何事にもバランスは重要です!当然、お金の使い方もバランスが重要で自己投資や体験だけに偏るのではなく、貯金も一緒に進めていく必要があります。
前項のデータから感じ取っていただけたように、貯金をする習慣は早い段階からしないと将来も可能性があるといわれています。
というのも貯金をせず自己投資や体験を優先したが故に、貯金をしない生活を続けると貯金しない生活が当たり前となります。
貯金をしない生活を送っている人は貯金を送っている人に比べても生活水準が高く、その一度上げた生活水準は下げるのに大変な努力を要します。
だからこそ、支出に偏らせるよりもバランスが大切だと言い切れるのです。
貯金や節約の習慣がなければ、収入が増えても支出は増えていくばかり
『貯金しない=もらった分だけ使う』ということです。
20代で自己投資にお金をかけて30〜40代で収入が増えたとしても、もらった分だけ使ってしまえば貯金は増えません。
若いうちに貯金の習慣があった場合であれば、収入が増えた分より貯金を増やすことができますが、そもそも貯金の習慣がないため貯金すらできない可能性があります。
何より自己投資が正しいものであるならいいのですが、その自己投資が間違っていればただの浪費となり収入アップにならない可能性すら考えられます。
また、今の時代はお金をかけなくとも、本を読んだり、You Tubeやネットを調べたりすれば充分に優良な情報がありますので、それらを活用しない手はありません。
ローンを組むことすらできなくなる
貯金をせず使い切る生活だと、ローンを支払う余裕を作ることから始めないといけなくなります。
しかし、すでに家賃の支払いや外食などで生活水準が上がっていた場合は、その余裕を作ろうと思っっても難しいはずです。
そしてローンを組んだ際に、頭金がなければ必然的に毎月の支払いが大きくなることは間違いないので、負担は増える一方になります。
つまり、将来設計をする意味でも貯金がなければローンを組むこともできず、念願のマイホームやマイカーはより遠のいてしまうのです。
個人的にはローンを組むことはオススメしませんが、もし将来設計で大きな買い物が必要となっても考えることすら叶いません。
嫌なことから逃げられなくなる
『職場が合わなくて転職をしたい』『隣人が変な人で引越したい』『体調を崩してしまい、長期間の休暇が欲しい』…。
それぞれ何かしら行動を起こす意味でも、まとまったお金が必要になってきます。
そのときにまとまったお金がないと、その状況を変えることはもちろん逃げることもできなくなってしまいます。お金で解決できる問題なのに、嫌なことも断れなくなってしまうのは辛いものです。
貯金が無いが故に、嫌な仕事も続けなければならないし、断りたいことも生活がかかっているため断り辛くなってしまいます。
最後に
貯金が重要だということは、どんな方でもわかっていることだと思われます。
どうしても世間の風潮としては極端な表現が一人歩きしてしまいがちになりますので、若いうちは貯金よりも自己投資という意見が出てくるのもしょうがないのかもしれません。
しかし、自己投資や体験よりも大きな味方となってくれるのは、まとまったお金であることに違いはありません。
もし現時点で貯金が無くとも、次の給料日から少しずつ始めていけば何歳からでも貯金は間に合います!
ご自身の心強い味方として、今一度貯金について考え直してみてもいいかもしれません。
ではノシ